94年の洋画。友情もののヒューマンドラマ。
主人公のマリオは漁師の息子だが、漁師の仕事はせず無職。
劇場にニュース映画を観に行った帰りに、
郵便配達員募集の求人を見つけたマリオ。
チリから国外追放され、イタリアの小島へ移住してきた
女性に人気の世界的詩人、パブロ・ネルーダ宅のために
自転車で郵便物を届けに行くのが仕事である。
郵便局長のジョルジョはパブロのファン。

マリオはパブロの友人になれば女性にモテるかもという安易な思い付きから、
パブロの詩集を買ってサインしてもらったり、詩集を読み始めた。
そのうちどうしたら詩が書けるようになるのか、
詩人になれるのかと思うようになり、パブロと詩の話をするようになる。

そしてマリオは酒場の娘、ベアトリーチェに恋をします。
この感情をどうしたらいいのか戸惑ってしまい、
パブロに相談し、詩を書いてくれと頼み込みます。
しかしパブロはマリオに詩を書くことを勧め、
マリオは彼女を思うと情熱的な言葉が次々と浮かぶようになり・・・。
果たしてマリオの恋は実るのか。

ヨーロピアンなBGMと、イタリアの小島ののどかな風景と、
主要な登場人物が少なくて、淡々としていてわかりやすいストーリーが
今の私に合ってると思いました。
主人公の行動や人との関わりによって日常が変わっていく。
有名な詩人と専属郵便局員との間に信頼関係が生まれて、
本当に友人同志になる所が、素敵。
パブロはダンディだし、懐が深いわ。
懐が深いといえば、マリオの上司のジョルジョも。
男の友情ってやっぱり憧れる。

ラストは、意外な展開で感動的です。
地味な映画ではあったけど、個人的には楽しめました。

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