彼には時間がない。
時間があったとしても、彼自身が興味を持ち、
観たかったり読みたかったりする作品が優先で、
私の薦めた作品は恐らく忘れているか、うんと後回しなのだ。
その事に気付けただけでもいいのかもしれない。

2年間、私は彼から薦められてきた作品の多くに手を出してきた。
彼と仲良くなりたかったし、彼の世界を知りたかったし、
彼に喜んでほしかったし、話のネタになればと思っていた。
もちろん自分がその作品に興味を持ったっていうのもあるし、
自分の世界も広がる。
だから苦ではなかった。

でも自分だけなんだなって。
自分だけが「観たよ」「聴いたよ」「読んだよ」って反応して、
感想も事細かに伝えて。
もちろん自分がそうしたいからやってる事だけど。
彼は私の薦めた作品や好きな作品に手を出してくれない。
そう思い始めてからは、空しかった。
貸したCDは聴いてくれてるらしいけど、反応や感想はほとんどないし。

彼と私は違う。価値観もライフスタイルも感想の伝え方も。
彼に期待せず、私も彼の期待に応えずにいようと思う。
期待に応えようとするから自分だけって思って辛いんだ。

私も彼の真似をする。いい加減になる。
そしたら、彼への不満も空しさも減ると思うから。
彼に薦められたら、その場しのぎもスルーもすればいい。
バカ正直に「やっぱり興味持てない」と、わけを話して断ればいい。
自分が興味のあるものを最優先する。

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